プレック(Plek)と呼ばれるギター調整の機器をご存知でしょうか。今日は国内で唯一プレックを導入されていらっしゃるというSleek Eliteさんへ足を運んできました。それではまずはプレックの概要から。
ドイツのメーカーが作ったフレット擦り合わせ機器の総称のようですが、代表の広瀬さんに言わせると『ギタースキャナー』だそう。まるで業務用冷蔵庫を思わせるタテ長のサイズ。ガラス張りのそれにギターをすっぽり収めるとネックのフルスキャンがはじまりあれよあれよという間に完了。こうして楽器の状態が丸裸にされてしまいます。
スキャンが完了すると『どんな調整をすればよいのか』が手に取るようにわかるようです。広瀬さんからご説明を受けましたが私にはさっぱり(苦笑)。とはいえひとつ理解できたのは「弦がストレスなく振動する状態を作る」というキーワード。「なにがあっても物理の世界を覆すことはできません」と広瀬さん。
こうしてトラスロッドを微調節しながら数回のスキャンを行い最適な状態に。いよいよフレット擦り合わせがはじまります。弦を取り外して再セットアップし擦り合わせをはじめると「キュイーン」というド派手な音とともにトリマーが縦横無尽に動き回ります。思わず「すげーっ! 『スターウォーズ』みたいだ!」とか熱狂したら笑ってくださいました。そうこうしつつ2時間程度ですべてが完了。けっきょくのところ、いろいろと相談をしてナットは牛骨にしていただきたいこと、電気系も可能な範囲で直して欲しいことをお願いし今日のところは預かっていただいたのですが。
簡単な調整なら30〜60分程度、擦り合わせもそこから30〜40分程度で完了します。楽器の状態がよければより速く完了します。なにより印象的だったのは、持ち主としっかり向き合ってくださること、ひとつひとつ相談をしながら進めてくださることでした。僕のギター人生においてここまできちんと対応くださったのは広瀬さんだけです。それになにより印象的だったのは「プレックを使ってこのギター本来の、あるべき姿に戻しているだけなんですよ」という一言。あくまで“Ken Smith”などの代理店業務が本職とのことですが、業務を通じて得た知識・スキルでギター/ベースのポテンシャルを最大限に引き出してくださいますため興味のあるかたや調整に悩んでいるかたは足を運んでみては?
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