エレキギターといえばフェンダー社、そのフェンダーの代名詞といえばストラトキャスターだろう。未だ語り継がれるジミ・ヘンドリックス、黒人ブルースの巨人マディ・ウォーターズ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、白人ブルース・ロックの伝説スティーヴィー・レイ・ヴォーン、元祖ハードロックバンド・ディープパープルのリッチー・ブラックモア、ロリー・ギャラガーにイングヴェイ・マルムスティーン、レッチリのジョン・フルシアンテ……と数多くのロック・レジェンドたちが手にしてきたギターだ。
■結果的にテレキャスターで成功を収めたレオは、テレキャスターに対する不満や改善要望をかき集めた。いわゆるマーケティングだ。
わずか2年の歳月で満を持して発表したのがストラトキャスターだった。テレキャスターを超える3ピックアップ仕様。「シンクロナイズド・トレモロ」と呼ばれる、半固定のブリッジを搭載、音程を揺らすことができる。また、コマを増やしてチューニングをし易くした。
カッタウェイをボディ左サイドにも増やした。こうすることで、14フレット以降も弾きやすくなる。さらに右ひじを当てる部分、胸や腹の当たる部分を斜めに削った。これにより格段に抱えやすくなった。今でいう「コンター加工」と呼ばれるものだ。ヘッドも、テレキャスターよりも大きくなり安定性を増した。
テレキャスターで得た意見を元に、さらなる改良を加えた新製品がストラトキャスターだったのだ。
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