ひょんなことからとある音楽学校の先生に「ジャズについて教えて欲しい」と言われました。曰く、「ウェスとか聴いてみたけどなにがなんだかさっぱり」なんだそう。でも、なんとなく「知りたい」という欲求があるらしくて教えて欲しい、と。そこでふみへんは一肌脱いだわけです。ただ、いきなりマイルスだとかコルトレーンを聴かせて「これがジャズだ!」ってな“ドヤ顔”で人がついてくる可能性は低いので、ギター好きな人が興味を持ちそうな道筋を解説しつつビ・バップに強引につなげるメールを書いてみました。
■Chick Corea Electric Band「Spain」
ロックよりで、“フュージョン”とか“コンテンポラリー”とか呼ばれるスタイルのジャズですね。チック・コリアは、晩年のマイルス・デイビスの傍らで、キーボーディストとして参加していました。ジョン・マクラフリン/マイク・スターン/ジョン・スコフィールド/ロベン・フォードなどがマイルスバンドより巣立ちました。
※マイルスは常々「ジミ(・ヘンドリックス)のように弾け!」と言ってたらしいです
マイルスバンドを離れたチック・コリアは『リターン・トゥ・フォーエヴァー』『エレクトリック・バンド』などでアル・ディ・メオラ/フランク・ギャンバレ/スコット・ヘンダーソンといったギタリストを見出してきました。
■Pat Martino「Blue Bossa」
自分自身がビ・バップ(バップ)やモダンと呼ばれるジャズを聴きはじめた理由は「どうやらアドリブというものの最高峰らしい」というものだったんですがパット・マルティーノを聴いたときにはぶっ飛びました。
※この人は、やっぱりウェス・モンゴメリーの影響を受けてるようです
■Bireli Lagrene & Sylvain Luc「Isn’t She Lovely」
これは最近ハマってる人で、ビレリ・ラグレーンというフランスのギタリストです。ジプシースタイルという、いわゆるジャンゴ・ラインハルト直系のギタリストなんですがビバップと呼ばれるジャズのスタイルも取り入れてギンギンに弾きまくってます。
※実はメタルとか弾かせても鬼のようにウマい
■Pat Metheny Group「Have You Heard」
パット・メセニーはボクにジャズの存在を教えてくれた“ドアオープナー”とでもいいましょうか。メセニーは、ジャズの論法を元に作ったオリジナル曲でアドリブを弾きまくっているという人物。彼の“独特な曲”とか“なんだかわからないけどカッコいいアドリブフレーズ”が心地いいです。
※とある情報筋によればウェス・モンゴメリーとパット・マルティーノの影響が大きいのだとか
●ジャズはたくさんの人が同じ曲を演奏している
1920年代のアメリカでは、黒人たちがキャバレーでハウスバンドとして演奏していました。デューク・エリントン楽団、カウント・ベイシー楽団、グレン・ミラー楽団、ベニー・グッドマン楽団などが有名ですが当時のスタイルはスウィング・ジャズと呼ばれています。
※今で言う“クラブ(語尾上がり)”とかに近い感じ、当時の人たちはスィングジャズで踊ってたんです
※ちなみに、この当時のギターのメインの仕事はジャカジャカと刻みを弾くことでした
1940年代に入って「アドリブ」と小編成が流行り始めました。チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらが中心となってブルースなど幾つかの定まったコード進行上でアドリブを吹き続ける。このようなスタイルをビ・バップと呼んだのです。
※このころ、ギターはチャーリー・クリスチャンにより刻み→アドリブ楽器へと進化します
※彼に影響を受けて登場したギタリストがウェス・モンゴメリーです
このため、人の曲でアドリブを続けるのが今日でもお約束となってます。iTunes などで検索してみると、同じ曲でもアレンジやアドリブの違いが楽しめるようになると思います。
一般にはややウケ難いかもですが……
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