総合的な音楽力の引き上げかた

武井壮によれば、スポーツの反復練習はあまり意味がないらしい。例えば、ある一定の動作を研ぎ澄ますつもりでも、軸が定まっていないからブレが生じておりあまり良い練習になっていないと言う。それもプロのスポーツ選手こそそうだと言うのだ。

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写真はラン仲間と山中湖のロッジ「花月園」にて

ではどうするのかというと、軸のブレが生じないように体のコントロールそのものを体得するというのだ。例えば、「腕を水平の高さにあげる」「まっすぐ立つ」「力を抜く」など体幹を鍛えることに注力することで身体コントロール方法を学ぶ。こうすることで良い動作を効率的に吸収できるようになるという。

これ、実は楽器の場合もまったく同じ。耳や音符の知識を研ぎ澄ませば、楽器に左右されることなくどんな音楽ジャンルも表現できるようになる。例えば、ギターの速弾きを会得しようとTAB譜なんてものに頼ると、音楽じゃなくて指の運動になってしまう。むしろ、そんなものはあとでいいので、ハーモニーとメロディの関係性ややリズムをつかむほうが大事なのだ。

例えば、有数のプレイヤーは、実はコンポーザーだったりする。ジャズやポップスで活躍する名プロデューサーは「作曲学科卒」であることが多い。実演家として身を立てたければ、プレイよりも作曲家やプロデューサーと言った総合的な視点で取り組むことをオススメしたい。

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